中医協/入院医療等の調査・評価分科会会長である著者が,2018年診療報酬・介護報酬同時改定の全貌と詳細,2025年に向けた制度改革の方向性と文脈を,実際の中医協の議論とデータ分析に基づき解読した一冊です。

2018年改定で見直される「7対1,10対1に代わる急性期の新評価体系」「療養病床と介護医療院」「地域包括ケア病棟」「DPCデータによる重症度,医療・看護必要度の評価」──などのディテールを解説。さらに2025年に向けた「地域医療構想と地域包括ケア」などの方向性と,医療機関の地域でのポジショニングと機能選択をナビゲートします。

第1章 地域医療構想と地域包括ケアのクロスロード
  1 「地域医療構想」を読み解く
  2 「第7次医療計画」が2018年からスタート
  3 「精神科医療計画」と「地域包括ケア」
  4 地域医療計画と介護保険事業計画のクロスロード
第2章 2018年診療報酬・介護報酬同時改定の行方
  1 2018年診療報酬改定の課題は何か
  2 7対1入院基本料と地域包括ケア病棟の見直し
  3 短期滞在手術・救急医療管理加算等の見直し
  4 入退院支援・在宅復帰率の見直し
  5 療養病床・医療区分見直しとDPCデータ提出
  6 療養病床と「介護医療院」の創設
第3章 医療と介護のクロスロード
  1 医療と介護の連携──看取りと訪問看護
  2 2016年改定による在宅医療の見直し
  3 2016年改定による保険薬局・薬剤師業務の見直し
  4 訪問看護と特定行為
  5 看多機能と24時間定期巡回随時対応サービス
  6 リハビリテーション改革
  7 高齢者と「拠点型サ高住」
  8 低所得高齢者と住まい対策
  9 健康・医療・介護の統合データベース構築
  10 医療と介護を結ぶ医療福祉連携士