ガイドラインに沿った実戦対策
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(1)医療保険制度等
    まずは,わが国の医療保険制度の全体の概要を理解しましょう。そしてのちに医療保険各法,とくに「健康保険法」を重点対象として,給付の概要と要件,給付内容などにつき基本的ポイントを把握しておきます。また,実際の試験に当たって最も大切なポイントは,その出題内容がどの法制度に関するものなのか,どの本を調べればよいのか,を把握することです。
  過去45回の出題数は195題で,1回の試験当たり3〜4題が出題されています。これまでの「頻出項目」は,高額療養費,出産育児一時金,保険外併用療養費――などです。
 
【参考図書】 ◆「医事関連法の完全知識 2017年版」医学通信社 書籍情報>
(2)公費負担医療制度
    特定の疾病を対象として,医療費の一部もしくは全部が公的費用により負担される制度のことです。
  この制度は,それぞれの法によって定めが違うため複雑で,対策が立てにくい分野です。過去45回の出題数は25題と少なめですが,ときに1,2題は出題されるため,要注意といえます。
  重要なポイントは,感染症法・精神保健福祉法・生活保護法の(1)申請手続き,(2)給付内容,(3)医療保険との関係などです。また,難病医療費助成制度のように,大きな制度改正が行われたものは注意が必要です。
 
【参考図書】 ◆「公費負担医療の実際知識 2017年版」医学通信社 書籍情報>
(3)保険医療機関等
    保険診療を行うためには,保険医療機関としての指定が必要であり,医師も登録が必要です。また,保険薬局,特定機能病院,療養病床など,それぞれの定めにより,承認や許可を必要とします。この指定や承認に関する要件を規定している医療法などが主な出題対象となっています。
  過去45回の出題数は53題です。
  こうした要件や基準を調べる方法,どの本のどの部分に掲載されているのか――を確実に把握しておく必要があります。
 
【参考図書】 ◆「医事関連法の完全知識 2017年版」医学通信社 書籍情報>
(4)療養担当規則等
    保険診療を行ううえで守るべきルールを定めた「保険医療機関及び保険医療養担当規則」は,非常に重要度の高い項目です。したがって,過去45回の出題数も202題と多くなっており,全般的によく理解しておく必要があります。
  これまでの「頻出項目」は,(1)投薬(投与日数限度),(2)保険外併用療養費,(3)傷病手当金意見書交付料,(4)保険医が行う療法,(5)受給資格の確認――などです。
  その他の要注意ポイントとしては,(1)診療の具体的方針に関わる規則,(2)診療録の記載・整備―― などが挙げられます。
 
【参考図書】 ◆「診療点数早見表 (2016年4月/2017年4月増補版)」医学通信社 書籍情報>
(5)診療報酬等
    過去45回の全出題数の約7〜8割を占めている最重要項目です。なかでも,(1)入院,(2)検査・病理,(3)医学管理等,(4)初診・再診――などが「頻出項目」となっています。2016年4月の診療報酬改定により変更のあった項目や新設項目,それ以降の通知で変更があった点にも注意しましょう。
  「診療報酬点数表」を十分に使いこなすだけの知識,テクニック,経験が求められます。とくに「注」や「通知」など細部の規定に関しての問題がほとんどなので,あいまいな規定に関する正確な解釈,確実で迅速な検索など,点数表の読み解き方に精通しておく必要があります。
 
【参考図書】 ◆「診療点数早見表 (2016年4月/2017年4月増補版)」医学通信社 書籍情報>
  ◆「診療報酬・完全攻略マニュアル 2017年4月補訂版」医学通信社 書籍情報>
  ◆「入門・診療報酬の請求 2016-17年版」医学通信社 書籍情報>
(6)薬価基準・材料価格基準
    薬価基準は,保険診療で使用できる医薬品の範囲と価格を定めたものであり,材料価格基準は,点数表で定められた特定保険医療材料料として算定できる医療材料の範囲と価格を定めたものです。
  材料価格基準に関する過去45回の出題数は36題。(薬価基準については,「診療報酬等」のなかの「投薬」「注射」等の項目に分類)
 
【参考図書】 ◆「診療点数早見表 (2016年4月/2017年4月増補版)」医学通信社 書籍情報>
(7)診療報酬請求事務
    レセプトの記載方法や請求方法に関する出題です。レセプト作成上の一般的事項や具体的な記載方法については,厚生労働省の保険発通知「診療報酬請求書等の記載要領等について」に規定されています。実技試験におけるレセプト作成には欠かせない規定であり,その基礎的知識だけは身につけておきたいところです。そのためには,この規定に従って実際にレセプトを作成する練習が重要です。学科試験についても,診療報酬明細書に関する過去45回の出題数は55題あります。
 
【参考図書】 ◆「診療点数早見表 (2016年4月/2017年4月増補版)」医学通信社社 書籍情報>
  ◆「診療報酬・完全攻略マニュアル 2017年4月補訂版」医学通信社 書籍情報>
  ◆「入門・診療報酬の請求 2016-17年版」医学通信社 書籍情報>
(8)DPC
    診断群分類(DPC)点数表の概要や,出来高算定との関係などが問われます。DPC対象病院が増加していることもあり,試験でも出題が増える傾向にあります。
 
【参考図書】 ◆「DPC点数早見表 (2016年4月/2017年4月増補版)」医学通信社 書籍情報>
(9)医療用語
    診療報酬の請求に必要な用語として,カルテに記載されている疾患,検査,手術の略称などが問われています。過去45回の出題数は41題ですが,第12回試験以降は出題されていません。
  試験に当たっては,検査・疾患・手術・画像診断・医薬品・特定保険医療材料などに関する略語集が必携です(「受験対策と予想問題集2017年前期版」“実戦知識のキーポイント”に,主要略語の一覧表を掲載)。
 
【参考図書】 ◆「最新・医療実務用語3600」医学通信社 書籍情報>
  ◆「臨床・カルテ・レセプト略語事典」医学通信社 書籍情報>
(10)医学の基礎知識
    診療報酬に係る一般的な医学知識が問われます。過去45回の出題数は10題と少ないのですが,第14回試験と第20回試験においては4題ずつ出題されています。今後も出題の可能性はあると考えておいたほうがよいでしょう。
(11)薬学の基礎知識
    過去45回の出題数は10題。なかでも,処方の際の略号(例;n.d.E.など)は3回出題されているので,その略号表は試験の際には必携です(「受験対策と予想問題集2017年前期版」“実戦知識のキーポイント”に一覧表を掲載)。そのほかには点数表の「投薬」の部の通知に規定されている事項が多いので,まずは点数表で調べてみるとよいでしょう。
 
【参考図書】 ◆「診療点数早見表 (2016年4月/2017年4月増補版)」医学通信社 書籍情報>
(12)医療関係法規
    医療に関するさまざまな法律の基礎知識が問われます。過去45回の出題数は54題。これまでは医療従事者の資格と業務に関する出題が多くなっています。
 
【参考図書】 ◆「医事関連法の完全知識 2017年版」医学通信社 書籍情報>
(13) 介護保険制度
   第13回試験から新たに出題項目とされました。過去33回の出題数は40題。制度の概要や,医療保険と介護保険の給付調整などが問われます。今後も2題程度は出題されると考えておくべきでしょう。
 
【参考図書】 ◆「介護報酬早見表 (2015年4月版)」医学通信社 書籍情報>
実技試験の実戦対策

 実技試験におけるレセプト作成には,やはりある程度の経験が必要になります。したがって,例題を数多くこなし,実戦力を身につけることが大事です。

実際の試験に当たっての具体的な手順と留意事項は以下のとおりです。

(1)まずは「施設の概要等」や「職員の状況等」の前提条件が意味することを,点数表により確実に読み取ることです。診療時間・看護体系・医師数・薬剤師・所在地などを確実にチェックします。

(2)カルテに記載されている保険者番号・氏名・年齢・傷病名・診療実日数・転帰などを確認しつつ,レセプトに確実に転記します。

(3)具体的診療行為について全体を把握したのち,個々の診療行為・薬剤等につき,点数表と薬価基準等に従い順を追って算定し記載していきます(電卓等の計算機を持参することを忘れないこと)。

(4)実技・学科ともに終わった後にまだ時間が余るようであれば,カルテの診療項目とレセプトの記載を突き合わせて,算定もれはないか,計算ミスはないか,もう一度確認しましょう。この確認作業は必ず最後に余った時間でやるようにします

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